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宮澤医院

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未分類

根本原因とデトックス

目次

  1. はじめに デトックスが効率よくできる体を整える
  2. 何を解毒すべき!?
  3. 水銀とカビ毒が脳に溜まる
  4. 水銀とヒ素がミトコンドリアを障害する
  5. 水銀はタンパクの機能を障害する
  6. 水銀による説明のつかない疲労感 2つの理由

はじめに デトックスが効率よくできる体を整える

デトックス。これをうまく行っていく上で一番大事なのは体内の環境です。

「どこの会社のどんなサプリメントを使うか?」よりも、

『デトックスが効率よくできる体を整える』これが一番大事です。

その理由を見ていきましょう。上の図を見てください。

根本治療ピラミッドにおいて、デトックスは下から2番めに

位置付けられています。

図で示すように、実にいろんなものに影響を受けています。

デトックスが効率よくできない人の体ではこんなことが起きています。

●低血糖のせいで、自律神経の緊張(交感神経優位)になって

デトックス効率が大幅に悪化!

●炎症のせいで、胆汁分泌が低下したり(デトックスには胆汁分泌が大切!)、

ミトコンドリア機能の低下してデトックス効率が悪化!

加えて炎症を抑えるために白血球が活性酸素を使って菌を攻撃する為、

活性酸素が沢山出てきて抗酸化力もガタ落ちになって、

やっぱりデトックス効率が悪化!

●腸内環境の悪化のせいで、腸肝循環がうまくいかない。

有機水銀の8割は便に排泄されるし、肝臓での解毒にATPがいっぱい必要だし

エレルギー不足だとデトックス効率悪化!!

というように、いろんなことで影響を受け邪魔されるデトックスです。

ですから前提としてデトックスを効率よく進める為には

体内のデトックス環境を整備しておくことが大事だよね!!

という話になります。

この前提を踏まえた上で、次にデトックスを成功させる3つの柱をお話しします。

1つ目は「何を解毒すべき!?」、

2つ目は「何がどのくらいたまっているの?どうやって検査すればいいの?」

そして一番最後に3つ目、「どうやって解毒すべきなの?」の3つです。

「何を解毒(デトックス)すべき!?」

最初はまず  「何を解毒すべき!?」です。

今の世の中、体に入るとよくないものは沢山ありすぎてキリがありません。

ここでは、デトックス治療の狙いを定めていきます。

デトックスしないといけないものを上の図に示します。

体に蓄積されて起こる障害で厄介なのは

ミトコンドリア機能を障害するものです。

また、出ていきにくいもの=脂に溶けて体内で安定化してしまうもの。

脂でできている大事な臓器といえば。。。。

そう「脳」です。

脳の中に溶けて溜まったり、ミトコンドリア機能を障害するもの。

そういうもののデトックスは積極的に介入して出していく必要がある。

というお話しです。

●脳に蓄積して障害を起こすもの(水銀、ヒ素、カビ毒)

そして、脳に蓄積して障害を起こしやすいものといえば

なんでしょう?

そう、水銀とカビ毒です。

水銀とカビ毒が脳に溜まる

アンドリューカトラー先生の著書、「アマルガムイルネス」には

「水銀の害が問題視されているアマルガムが、

自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症、化学物質過敏症等や

精神疾患の原因だ」とはっきり書かれています。

また、デール・プレデセン博士は著書の『アルツハイマー病 真実と終焉』の中で、「水銀とカビ毒が、アルツハイマー病Ⅲ型を引き起こす」と書いています。

ではどうして水銀とカビ毒が脳に蓄積しやすいかというと、

脂溶性、脂に溶けやすい性質によるものです。

脂溶性で脳血液関門を通過しやすいものが、

その6割が脂質でできているという脳の中に入り込んで溜まってしまうのです。

水銀とヒ素がミトコンドリアを障害する

では次に、ミトコンドリア機能を障害するものは、なんでしょう?

上の図の左側はTCAサイクル、エネルギー代謝を行う回路の図です。

図の左にあるように、細胞内でTCAサイクルを止めてしまうものに

フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、アルミニウムなどがあります。

その中でも、特に水銀とヒ素が影響が強く出ます。

サイクルを止めてしまってエネルギーが作れません。

代謝サイクルの中のどこが障害されているかは、検査でわかります。

クエン酸、シスアコニチン酸、イソクエン酸といった物質の量を測定することで把握できます。

次は図の右側を見てください。

止まってしまうのは、TCAサイクルだけではありません。

右の図は電子伝達系を示しています。

電子伝達系の、複合体の1番が特に影響を受けます。

ここはNADHが関わっているところで、細胞膜のところで

SH基同士の間に水銀(Hg)が入り込んで働きを止めてしまいます。

こういった理由で、水銀はTCAサイクルも電子伝達系も止めてしまって

結果としてミトコンドリア機能が障害されます。

要するにエネルギーの産生が阻害されてしまうのです。

この部分が阻害されているかどうかは有機酸検査(尿)の結果でわかります。

29番のクエン酸、28番のアコニチン酸を比較することで、

アコニターゼという酵素が働いているかどうか、ここが阻害されているかどうかを検査することができます。

水銀はタンパクの機能を障害する

もう一つ。上の図のように、水銀は、アミノ酸のSS結合に非常に高い親和性を持っていて、入り込んだ水銀がタンパクの構造を変えてしまい、せっかく作られたタンパクがちゃんと機能しないということが起こります。

ただ、この親和性の高さを逆手にとって、SS結合を持つ硫黄を含むサプリメントで強力に水銀をくっつけて体外に出す。という方法もあります。

色々と体に悪さをする怖い水銀。さらに水銀の害を見ていきましょう。

水銀による説明のつかない疲労感 2つの理由


上の図はハル・ハギンス博士の著書『本当に怖い歯の詰め物』から

引用したものです。

水銀中毒で最も多いのは、「説明のつかない疲労感」という症状と書かれています。この疲労感は、先ほど述べたミトコンドリア機能の障害が

原因のひとつと考えられます。

しかし、水銀による「説明のつかない疲労感」の原因は、他にも2つあります。

① 水銀がヘムの生合成を阻害する

ヘムの合成というのは赤血球の中にあるヘモグロビンに重要で、

これがうまく合成されないと貧血になって息切れが出て疲労感が出ます。

これはポルフィリン検査という尿検査でわかります。

水銀だけでなく鉛、カドミウムなどの重金属が溜まっていると

何段階もあるヘムを合成する経路が阻害されて、途中の産物の

コプロポルフィリンやプレコプロポルフィリンが尿中に増えてきます。

②水銀が酸素の代わりにヘモグロビンに結合してしまう

2つ目の原因として、ヘモグロビンの中の鉄に水銀が酸素の代わりにくっついてしまい、酸素を体の隅々まで循環させることができなくなります。

どうしてこんなことになるかというと、鉄との親和性が、酸素よりも水銀のほうが高いからです。そして、ヘモグロビンに一度水銀がくっついてしまうと、もうそこは使い物にならなくなってしまいますから、赤血球の寿命である120日の間ずっと水銀がくっついた役立たずの赤血球ということになります。

このような状態になると、血液検査では見た目にヘモグロビンの値が低いわけではないのに血中の酸素飽和度が低くなります。むしろ、体はもっと酸素を必要としていて造血をこなう為に、ヘモグロビンの値は高くなります。

水銀中毒酸素飽和度を測ればわかりますが、普通の血液検査でわからないので、これが問題になります。

そして、図の右のように、ハル・ハギンス博士のデータによると、アマルガムを除去をして水銀の害が減ってくると、酸素飽和度は上昇していきます。

根本原因とデトックス

環境要因が重要

サプリメントの講義でも、免疫上げるためにどんなサプリメントがいいのかという話でも、結局はサプリメントよりも睡眠が重要と言われています。
サプリメントから食事、食事からライフスタイル改善にだんだん話が移ってきているんだなと感じています。

結局、どんなデトックスサプリを使うかとか、どんな薬を使うかよりもどういうデトックス環境を整えるかという話に最終的になってきています。

今回は根本原因とデトックスについてお話しますが、環境要因が重要ということを前提としてお話します。

上の図は「根本原因ピラミッド」です。
下から2段目のデトックスは様々な影響を受けます。

例えば、低血糖で自律神経の緊張があるとデトックス効率が大幅に低下します。

また、炎症があると胆汁分泌が低下し、ミトコンドリア機能が低下し、そもそも抗酸化力が抑制されるのでデトックス効率が大幅に低下します。

炎症ということは白血球が働きますが、白血球は活性酸素を使ってバイ菌をやっつけますので活性酸素がいっぱい出て抗酸化力が落ちるということです。

有機水銀についても8割は便排泄で、解毒にはATPがたくさんいりますので、デトックスは様々な影響を受けやすいということなんです。

デトックスする前に他の環境を整えようということです。

今回の内容は以下の3つです。

  1. 何を解毒するべきなのか
  2. 何がどのくらい溜まっているかをどうやって知るのか
  3. どうやって解毒するべきなのか

1.何を解毒するべきなのか

様々なことに障害を起こすことがよくありませんので、以下の2つはデトックスする必要があります。

  • 脳に蓄積し、障害を引き起こしやすいもの(水銀、ヒ素、カビ毒)
  • ミトコンドリアを障害するもの(水銀、ヒ素)

脳に蓄積し、障害を引き起こしやすいもの

特にデトックスしにくいものは脳に溜まります。

油の中に入り込んで安定化しているものがデトックスしにくいので積極的に介入する必要があるだろうと思います。

脳に蓄積し、障害を引き起こしやすいものといえば水銀とかカビ毒でした。

アンドリュー・カトラーの著書『Amalgam Illness』には、アマルガム(水銀)が自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症や化学物質過敏症など精神疾患の原因だと明記されています。

デール・ブレデセンの著書『アルツハイマー病 真実と終焉』では水銀とカビ毒をアルツハイマーのⅢ型の一因としています。

なぜ水銀とカビ毒が脳に蓄積するかというと、脂溶性だからです。脂溶性で BBB(脳血液関門) を通過しやすいものが中に入り込んで脳に溜まるという話です。

水銀、ヒ素はミトコンドリアを障害する


上の図は、クエン酸、シスアコニチン酸、イソクエン酸などの量がわかる検査ですが、TCA サイクルが回っていく時にそれぞれ何が疎外するかということが書いてあります。フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、そしてアルミニウムなどと書いてあります。

その中でも水銀とヒ素が特に悪いと思います。
ミトコンドリアの機能を障害し、TCA サイクルを止めてしまいます。

TCAサイクルだけではありません。

これは電子伝達系の図です。電子伝達系の特に複合体Ⅰです。

複合体ⅠというのはNADHが関わっていますが、この細胞の膜のところにSH基があり、SH基とS基の間に水銀が入り込んでタンパク質の構造を変化させてしまうということが書いてあります。

水銀はTCAサイクルも電子伝達系も止めてしまうのです。

それをみる検査は有機酸検査でした。

有機酸検査で29番のクエン酸と28番のアコニチン酸を比べます。

クエン酸がアコニチン酸に変わるのにはアコニターゼという酵素が必要なのですが、このアコニターゼが水銀やヒ素で疎外されます。

アコニチン酸とクエン酸があって、クエン酸に比べてアコニチン酸が低くなり数字に差がある場合、アコニターゼを水銀が疎外していると考えて水銀のデットクスが必要かもしれません。

水銀について

水銀というのは硫黄と親和性が非常に高いです。

硫黄と硫黄の間にSS結合というのがあり、その間に水銀が入り込みたんぱく質の構造全体が狂ってしまうのが問題です。

水銀は硫黄に親和性が高いので、それを逆に利用すれば、硫黄をたくさん含んだ食事や硫黄を含んだサプリメントを利用し、水銀をくっつけることによって解毒することができるようになります。

ハル・ハギンズの著書「本当に怖い歯の詰め物」によると、説明のつかない疲労感が症状のうちの一番高いものなのです。

疲労感というのはミトコンドリア機能障害です。
もちろんイライラもうつもしびれもありますが、一番よくある症状は疲労感です。ミトコンドリア機能の低下からきているんだろうと考えられます。

ヘムの合成過程は
水銀によって妨害される

水銀がはまり込むと疲れる原因は他にもあります。

これは尿中のポルフィリン検査と言います。

ヘモグロビンが合成される過程でいくつかのポルフィリン経路を経由しますが、そのポルフィリン経路を水銀や鉛やカドミウムが止めてしまいます。

例えば、水銀が溜まって反応が止まってしまうと、コプロポルフィリンとかプレコプロポルフィリンが増えるということになります。 

つまり、水銀はヘムの合成を阻害します。ヘムの合成を疎外すると結局貧血になり、これも息切れの原因となります。

これはヘモグロビンの構造です。
ヘモグロビンは一つの分子につき酸素を4つくっつけることができます。

酸素は離れたりくっついたりするので、肺でくっついて末梢の臓器で離して酸素が循環します。

鉄が酸素をくっつけるんですが、鉄と酸素の親和性よりも鉄と水銀の親和性の方が強いので、一旦そこに水銀がくっつくとなかなか離れないのです。

ヘモグロビンに一回水銀がくっついてしまうと、そこは使い物にならなくなってしまいますから、赤血球の寿命が120日なのでその120日の間は水銀がくっついた赤血球ということになります。

別にヘモグロビン自体が少ないわけではないので見た目上は貧血ではない、むしろ酸素飽和度が低下しますから体はもう少し酸素が必要だと思って造血を行います。造血を行う結果、ヘモグロビンの数値が多くなるというのが水銀中毒の人の普通のデータです。

だからヘモグロビンの数値でははっきり分からなくて、実際には酸素飽和度を見ないと分からないのです。

これは、ハル・ハギンズ博士のデータですが、アマルガム除去すると実際には酸素飽和度は上昇します。

というわけで、水銀は様々なことで貧血を起こし、ミトコンドリア機能も障害するために、ものすごく疲れがでます。

何をデトックスするべきなのか?

今回は数ある毒物の中でも優先的に体から排除すべきものについて取り上げます。デトックスでまず大事なのは、「何を」デトックスするべきかを知ることです。私たちは日常的に様々な毒物に晒されており、デトックスは栄養療法において欠かせないプロセスといえるでしょう。

デトックス環境を整える

本題に入る前に、デトックス環境についてお話ししましょう。デトックスするには環境の整備が必要です。なぜなら、デトックスを阻む因子が多数あるからです。

例えば、自律神経が緊張していたり、低血糖症状があったりするとデトックスはうまくいきません。また、有機水銀の80%は便から排泄されるため、便秘の人は水銀を溜め込んでしまいます。

体のどこかに炎症があると、胆汁分泌やミトコンドリア機能、抗酸化力が低下し、結果的にデトックス効率が大幅に低下します。さらに、解毒には多量のATPを消費するため、ミトコンドリア機能が低下していてもうまくいかないでしょう。

したがってデトックスする際は、どのサプリメントを飲むかを決めるよりも先に、食事改善やライフスタイルの見直しを行う必要があるのです。

「何を」デトックスすべきなのか

ここからが本題です。優先的にデトックスすべきもの、それは「水銀」「ヒ素」「カビ毒」です。これらは脳やミトコンドリア機能に障害を起こすため、積極的に介入すべきでしょう。

脳の6割以上は脂質でできています。脂溶性の水銀やヒ素、カビ毒は、血液脳関門を容易に通過し、脳に入り込んで安定化してしまいます。

身近な毒物に、アマルガムがあります。水銀を主原料とするアマルガムは、1970年代から歯の詰め物として広く使われてきました。

アンドリュー・カトラー著『Amalgam Illness』によると、アマルガムが自閉症や発達障害、慢性疲労、繊維筋痛症、化学物質過敏症などを引き起こすとされています。また、デール・プレデセン著『アルツハイマー病 真実と終焉』には、水銀とカビ毒がアルツハイマーの一因となっていることが記されています。

水銀やカビ毒が脳をはじめ体内の様々な器官に深刻な影響を与えることは、もはや疑う余地がありません。

水銀とヒ素はミトコンドリア障害を引き起こす

水銀中毒の症状で圧倒的に多いのは、説明のつかない疲労感です。これはすなわち、ミトコンドリア障害を示します。

水銀やヒ素はTCAサイクルを阻害し、ミトコンドリア機能を低下させてしまいます。脳にミトコンドリアが多く存在することから、ミトコンドリア障害で最も影響を受けるのは脳です。したがって、ミトコンドリア障害=脳機能低下とも言えるでしょう。

さらに、水銀は電子伝達系を阻害することもわかっています。硫黄と親和性の高い水銀は、呼吸鎖複合体ⅠのS-S結合に入り込んでタンパク質構造を変化させ、その結果ATPの産生が阻害されてしまうのです。

余談ですが、この性質を逆手にとって、硫黄をたくさん含む食事またはサプリメントを摂ることにより、水銀をトラップして解毒する手法もあります。

有機酸検査をされた方は、クエン酸(29番)とアコニット酸(28番)の数値を見てみましょう。クエン酸に比べてアコニチン酸が低くなっている場合は、アコニターゼの作用が水銀で阻害されている可能性があります。

水銀はヘム合成を阻害する

水銀の弊害はまだまだあります。ヘム合成過程で経由するポルフィリン経路において、水銀やカドミウム、鉛などが作用し、ヘム合成を阻害します。結果、貧血を引き起こし、息切れなどの症状が起こります。

ヘモグロビンは酸素を結合させて全身へ運ぶ役割を担いますが、酸素よりも水銀との親和性が強いため、一度くっつくとなかなか離れません。そのため、水銀と結合したヘモグロビンは、120日間の寿命を終えるまで、本来の機能を失ってしまうのです。

血液検査の数値はどうなるでしょうか?体内の酸素飽和度が低下し、造血方向に傾きます。したがって、高ヘモグロビン値を示すのが、水銀中毒の特徴でもあります。アマルガム除去で酸素飽和度が上昇したというデータも報告されています。

まとめ

今回は「何を」デトックスすべきかにフォーカスしました。

  • まずはデトックス環境を整える
  • 脳に蓄積し障害を引き起こす→「水銀」「ヒ素」「カビ毒」
  • ミトコンドリアを障害する→「水銀」「ヒ素」

デトックスのHow toを学ぶ前に、これらのポイントを抑えておきましょう。

根本原因とデトックス – ⑴:何を解毒するべきなのか?(脳に蓄積し障害を起こすもの(前) – Script Version

雑感

これ、僕の iPhone のアップルウォッチに同期してる、なんか運動してる表なんですけども。


この過去一ヶ月の運動記録が出るんですよ、こうやって。コロナでしょうがないんで、朝散歩するようにしたんで、それを記録するようにしてます。

でね、アップルウォッチを前買ったんですけども。これ、色々脈拍とか測れて便利なんですけども、心電図も測れるらしいんですよ。

心電図は、日本だとなんか衣料品としてうまく申請できてないんで、日本のアプリだと心電図登録できないんですけども、一回全部オフにして、日本以外のiCloudのアカウントを取るんですよ。で、そのiCloudでログインして、同期を全部オフにすると日本に同期しないから、そしたら心電図アプリが入るみたいなんで、もしご興味ある方はやってみてください。そう聞きましたんで、今ちょっと考えてます。

それでまぁ、どうでもいいですけどその話は、環境要因がすごい大事だって話なんですよね。
ずっと二ヶ月間、三ヶ月間、空手が休みだったんですよ。久しぶりに道場行ったんですけども、ちゃんと散歩してたらあんまり息切れしなかったんですね。

あんまり息切れしない方法を色々試したんですけども、水素サプリも試したし、ミトコンドリアサプリも試したし、何もかにも試したんだけど。1番良かったのはやっぱりね、あの、普段から走ったり歩いたりすることなんですよね。

で、それでミトコンドリア機能を上げておくのが多分一番いいだろうと思ったんですよ。さっきの鮎田さんの話にもありましたけども、やっぱり環境を変えないといけないんですよね。

睡眠が大事だって話があったじゃないですか。昨日聞いた話ですと、やっぱりサプリメントのなんかそういう講義でも、免疫を上げるためにどんなサプリがいいんだよっていう話でも結局は、サプリじゃなくて睡眠だよって話なんで。

たぶん、サプリから食事、食事からライフスタイル改善にだんだんだんだん話がもう移ってきてるんだなという風に思います。

デトックスについて

はじめに

でまぁデトックスの話は、4月もちょっとやったんですけども、結局どんなデトックスサプリを使うかとか、どんな薬を使うかよりも、どういうデトックス環境を整えるかっていう話にたぶん最終的になってくるんだろうという話ですね。

それを前提としてまぁちょっとお話をしてくんですけども。
そう、デトックス、ピラミッドのここにあるんですけども、色んな物の影響を受けるんですよ、結局デトックスが。

例えば、自律神経の緊張が低血糖であるとデトックス効率が大幅に低下するとか、炎症があると胆汁分泌が低下するし、ミトコンドリア機能が低下するし、そもそも抗酸化力が抑制されるから、そうするとやっぱりデトックス効率は大幅に減りますよね。

炎症ってことは白血球が働くんですけども、白血球って活性酸素を使ってばい菌をやっつけるんで。だから活性酸素がいっぱい出るんで、抗酸化力が落ちるっていうことなんですよ。

だしね、後で出て来ますけども、有機水銀の8割は便排泄だし、解毒には ATPがいっぱいいるし。まぁあのデトックスって様々なものの影響を受けやすいのでね。デトックスする前に他の環境を整えろって話になってきます。

今日やる事

で、今日やることなんですけども、いつもと言うことは同じなんですけども、あまりにもいつもとりとめがなくてわかりにくいなって思うんですよ。それでちょっと順番にまとめてお話しすることにしました。

やることは、何を解毒すべきなのか?デトックスって言っても、何を解毒したらいいの?
何がどのくらい溜まっているかをどうやって知るのか?って検査のことと。
あと、じゃあどうやって解毒すべきか?

って、WhatとHowって、そういうことです。

何をデトックスすべきなのか?

何をデトックスすべきなのかは、まぁこんなものですけども。

まずやっぱりいろんなことに障害を起こすことがいけないので、特にデトックスしにくいものってのは脳に溜まります。

油の中に入り込んで安定化してるものがデトックスしにくいんで、そこは積極的に介入する必要があるだろう、と。
脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものはやっぱりデトックスをした方がいいよ。
後はミトコンドリア機能を障害するものは、やっぱりデトックスした方がいいよってことになりますよね。

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいもの

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいもので言えば、水銀とかカビ毒でした。

アンドリュー・カトラー先生の本、『アマルガム イルネス』の本には、アマルガムが自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症や化学物質過敏症などなど、精神疾患の原因だという風に明記されていますし。

デール・プレデセン博士の本(『アルツハイマー病 真実と終焉』)には、水銀とカビ毒が、アルツハイマー病の3型だという話で。
なぜ水銀とカビ毒が脳に蓄積するかって言うと、まぁ脂溶性だからですよね。

脂溶性で BBBを通過するもの、脳血液関門を通過しやすいものが中に入り込んで、脳に溜まるっていう話なんですね。

ミトコンドリアを障害するもの

また、ミトコンドリア機能を障害するものって何かって言うと、これあの「ワン」っていう検査なんですけれども、まあ有機酸検査と似てるんですけども。

これはクエン酸、これはシスアコニチン酸、これはイソクエン酸、こういったものの量が分かる検査なんですけども、TCA サイクルがこう回って行くときに、こことこことここ、それぞれ何が阻害するかって書いてあるんですけども。
ちょっと見にくいかもしれませんけど、ここにはフッ素、水銀、ヒ素、そしてアンチモンって書いてありますね。

はい、水銀とヒ素が特に悪いと思います。
水銀、ヒ素、フッ素、アンチモン、ここアルミニウム、ここも水銀ですね。ミトコンドリアの機能を障害するんです。TCAサイクルを止めてしまいます。

TCAサイクルだけではありません。これ電子伝達系ですね。
電子伝達系の特に複合体の1番ですね。複合体の1番っていうのはNADHが関わっているところなんですけども、この細胞の膜のところですね。膜のところに、SH基が、これ硫黄ですね、硫黄があるんですけども、ここの SH基とS基の間に水銀がこれ入り込んで、タンパク質の構造を変化させてしまうってことが書いてあるんですね。

これはこの論文から引っ張ってきたやつなんですけれども。だから、そうなんです。TCAサイクルも電子伝達系も止めてしまうんです、水銀は。それを見る検査は、例えば有機酸検査でしたよね。

有機酸検査で、29番のクエン酸、28番のアコニチン酸を比べるんでした。
クエン酸がアコニチン酸に変わるのには、アコニターゼっていう酵素が必要なんですけれども、このアコニターゼが、この水銀とかヒ素とか、そういったもので阻害されるもんですから。

ここです。アコニチン酸とイソクエン酸があって、イソクエン酸に比べてアコニチン酸が低くなってる。

この数字とこの数字に差がある場合には、多分アコニターゼを水銀が阻害してるんだっていう風に考えて、水銀のデトックスが必要かもしれないな、ということですよね。

水銀

そう、水銀ってのは硫黄と親和性が非常に高いです。
SS結合ってのがあるんですけども、硫黄と硫黄との間にこういう結合が付くんですけど、SS結合の間にこうやって水銀が入り込んじゃうんですね。そうすることによって、たんぱく質の構造全体が狂ってしまうんです。これが問題なわけです。

ただ、水銀は硫黄に親和性が高いから、それを逆に利用すれば、硫黄をいっぱい含んだ食事とか、硫黄を含んだサプリメントを使うと、水銀をくっつけることによって解毒することができるようになります。

水銀中毒でよくある症状、これはあのハル・ハギンズ先生の『本当に怖い歯の詰め物』から取って来てるんですけども。
説明のつかない疲労感が症状のうちで一番高いもんなんですね。この疲労感って何かって言ったら、ミトコンドリア機能障害でしょ。

もちろん、イライラも鬱も痺れもあるんですけれども、一番よくある症状というのは疲労感です。それはミトコンドリア機能の低下から来てるんだろうという風に考えます。

水銀がはまり込むと疲れる原因は他にもあってですね。
ヘムの合成過程は水銀によって妨害されるって書いてありますけど、これ、尿中のポルフィリン検査って言います。ヘモグロビンがこうやって合成される過程で、いくつかのポルフィリンの経路を経由するんですけども、そのポルフィリンの経路を水銀とか鉛とかカドミウムが止めちゃうんですよね。

例えば、水銀が溜まってると、こことここで反応が止まってしまいますので、コプロポルフィリンとかプレコプロポルフィリンが増えるっていうことになります。

つまり水銀はヘムの合成阻害するっていうのがまぁ一点。ヘムが合成阻害するから、結局貧血になりますよね。これも息切れの原因だし、もう一つは、これヘモグロビンの構造なんですけども、ヘモグロビンって1つの分子につき、酸素を4つくっつけることができるんですね。で、鉄が酸素をくっつけるんですけども、鉄と酸素の親和性よりも、鉄と水銀の親和性の方が強いものですから、一旦そこに水銀がくっつくとなかなか離れないんですよ。

1回くっつくと酸素っていうのは離れたりとかくっついたりとかするんで、肺でくっついて末梢の臓器で離すから、それで酸素が循環するんですけども、ヘモグロビンに1回水銀がくっついてしまうと、もうそこは使い物にならなくなってしまいますから、赤血球が寿命が120日なんで、その120日の間は、水銀がくっついた赤血球ということになります。

で、実際にこれが起こっても問題になるのは別にヘモグロビン自体が少ないわけではないので、見た目状は貧血ではないんですよ。むしろ酸素飽和度が低下しますから、体はもう少し酸素が必要だと思って造血を行います。造血を行う結果、ヘモグロビンの数字が多くなるって言うのが水銀中毒の人の普通のデータですね。

でも、だからヘモグロビンでははっきり分からなくて、実際には酸素飽和度を見ないと分からないです。これにハル・ハギンズ博士のデータなんですけれども、アマルガム除去すると実際には酸素飽和度は上昇します。

根本原因とデトックス – ⑴:何を解毒するべきなのか?(脳に蓄積し障害を起こすもの(前) – Note Version

雑感

アップルウォッチで心電図も管理可能

アップルウォッチで運動量などが記録でき、iPhoneでデータが見られることは有名。脈拍や運動量以外に、心電図も登録できる機能がある。

ただしデフォルトでは使えないので、海外のiCloudアカウントを取る必要あり。
具体的なステップは、以下の通り。

  1. 初期状態に戻す
  2. 日本以外の iCloud のアカウントを取得する
  3. 海外アカウントでログインする

心電図アプリが自動でインストールされる。

環境要因の重要性

息切れしない方法で最も効果的なのは、「継続的な運動」。
=日々の生活の中でミトコンドリア機能を上げておくこと。

本質への回帰

健康の維持には、サプリメントから食事、食事からライフスタイル改善と、より本質に向かっている。免疫を上げるためには、どんなサプリメントよりも睡眠が重要という話もその一つ。

デトックスについて

はじめに

デトックスはピラミッドの下から2番目に位置し、いろいろな影響を受ける。

例)
・自律神経の緊張、低血糖⇒デトックス効率の大幅低下
・炎症⇒胆汁分泌の低下⇒ミトコンドリア機能の低下⇒抗酸化力の抑制⇒デトックス効率の大幅低下
・炎症⇒白血球が活性酸素を利用⇒活性酸素の増加⇒抗酸化力の低下⇒デトックス効率の大幅低下
・有機水銀の8割は便排泄⇒腸内環境が重要
・解毒には ATPが必要⇒エネルギー産生が重要

結論:デトックスをする前に他の環境を整えるべき。サプリメントや薬よりも、環境が肝要。

今日のテーマ

  1. 何を解毒すべきなのか?(What)
  2. 何がどのくらい溜まっているかをどうやって知るのか?(How)
  3. どうやって解毒すべきか?(How)

何をデトックスすべきなのか?

  • 脳に蓄積して障害を引き起こしやすいもの
    *脳(=油)の中に入り込んで安定化しているものはデトックスしにくい⇒積極的な介入が必要。
  • ミトコンドリア機能を障害するもの

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいもの

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものの代表:水銀とカビ毒。
水銀とカビ毒=脂溶性⇒BBB(脳血液関門)を通過しやすい⇒脳に溜まるという仕組み。

ーアンドリュー・カトラー著『アマルガム イルネス』:アマルガムが自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症や化学物質過敏症など、精神疾患の原因

ーデール・プレデセン著『アルツハイマー病 真実と終焉』:水銀とカビ毒がアルツハイマー病の3型

ミトコンドリアを障害するもの

ミトコンドリア機能を障害するもの=フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、アルミニウム。特に、水銀とヒ素が悪い。

水銀

ーハル・ハギンズ著『本当に怖い歯の詰め物』:水銀中毒症状の主たるものは説明のつかない疲労感
*疲労感=ミトコンドリア機能障害→イライラ、鬱、痺れなどに繋がる



水銀による疲労感が起こる原因は、3つ。

  1. ミトコンドリア機能の低下によるエネルギー不足
  2. ヘムの合成過程の妨害されることによる鉄不足
  3. ヘモグロビン機能不全による酸素飽和度の低下

①ミトコンドリア機能の低下によるエネルギー不足

水銀の特徴・・・硫黄との親和性が非常に高い。


◎硫黄と硫黄の「SS結合」の間に水銀が入ってタンパク質の構造を変化させる⇒TCAサイクルや電子伝達系を阻害⇒ミトコンドリア機能の低下

検査方法>有機酸検査または「ワン」

《有機酸検査》29番クエン酸と28番アコニチン酸の値を比較
イソクエン酸<アコニチン酸の場合:クエン酸がアコニチン酸に変わるのにアコニターゼが必要⇒水銀がアコニターゼを阻害⇒イソクエン酸が余る⇒水銀のデトックスが必要と判断できる

↑水銀と硫黄のその親和性の高さを利用し、デトックス可能。
硫黄を多く含む食事やサプリメントを摂り、水銀を付着させて解毒させる方法。

②ヘムの合成過程の妨害されることによる鉄不足

検査方法>尿中のポルフィリン検査

《尿中のポルフィリン検査》コプロポルフィリンやプレコプロポルフィリンが高値
ヘモグロビン合成過程でポルフィリン経路を経由する⇒水銀や鉛やカドミウムがポルフィリン経路を阻害⇒原料のコプロポルフィリンやプレコプロポルフィリンが余る⇒水銀のデトックスが必要

③ヘモグロビン機能不全による酸素飽和度の低下

判別方法>ヘモグロビン高値+酸素飽和度低下

ヘモグロビンの構造・・・1つの鉄分子につき、4つの酸素を付けられる
ヘモグロビンの特徴・・・鉄と酸素との親和性<鉄と水銀との親和性
◎一旦水銀が付いてしまうと離れない⇒赤血球の寿命(120日)の間ずっと水銀が付いた赤血球が存在⇒酸素飽和度の低下⇒体が酸素が必要と判断して造血する⇒ヘモグロビン数値の上昇

ーハル・ハギンズ著『本当に怖い歯の詰め物』:アマルガムを除去すると酸素飽和度が上昇する

根本原因とデトックス – ⑴:何を解毒するべきなのか?(脳に蓄積し障害を起こすもの(前) – Weblog Version

雑感

心電図アプリのこと

コロナウイルスの影響から、朝の散歩を日課にし、アップルウォッチで記録し始めました。

脈拍や運動量以外に、実は心電図も登録できる機能があるのですが、申請の都合で、日本ではデフォルトでそのアプリが使用できないため、海外登録のiCloudアカウントを取る必要があります。

具体的には、一旦初期状態に戻し、日本以外の iCloud のアカウントを取得します。その海外アカウントでログインすると心電図アプリが入るとのことですので、もしご興味ある方はお試しください。

アップルウォッチには、元々運動量や身体データを記録する機能があり、同期しているiPhoneでそのデータが見られるようになっています。

環境要因の重要性

コロナウイルスの影響で、ここ2~3ヶ月間、空手道場が休みだったため、その間に息切れしない方法をいろいろ試してみました。あらゆる手段を試しましたが、1番良かったのは継続的な運動で、走ったり歩いたりすることでした。

朝の散歩を習慣化することで、久しぶりに道場行ってもさほど息切れせずに済んだのですが、そのことから、日々の生活の中でミトコンドリア機能を上げておくことの重要性を認識したのでした。

そのためには、やはり環境が重要となってきます。
免疫を上げるためには、どんなサプリメントよりも睡眠が重要なように、サプリメントから食事、食事からライフスタイル改善と、本質に向かってきているように感じています。

デトックスについて

はじめに

どんなデトックスサプリや薬を使うかということよりも、最終的には、どういうデトックス環境を整えるかということが重要です。

というのは、デトックスはピラミッドの下から2番目に位置しており、いろいろな影響を受けることになるから。

例えば、自律神経の緊張が低血糖であるとデトックス効率が大幅に低下しますし、炎症があると胆汁分泌が低下しますし、ミトコンドリア機能も低下します。そもそも抗酸化力が抑制されるため、結局デトックス効率が大幅に低下してしまうのです。

炎症が起こると、白血球が活性酸素を使ってばい菌と戦うので、活性酸素がたくさん出て抗酸化力が落ちてしまいます。

有機水銀の8割は便排泄であったり、解毒には ATPを必要とするし、つまりはデトックスは様々なものの影響を受けやすいということになります。だからこそ、デトックスをする前に他の環境を整えるべきだという結論に至ります。

今日やる事

今日のテーマは、

何を解毒すべきなのか?
何がどのくらい溜まっているかをどうやって知るのか?
どうやって解毒すべきか?

デトックスの中でも、WhatとHowについて具体的に説明したいと思います。

何をデトックスすべきなのか?

何をデトックスすべきなのかと言えば、まずやっぱりいろんなことに障害を起こすものです。そして、デトックスしにくいものは脳に溜まります。

油の中に入り込んで安定化してるものはデトックスしにくいため、そこには積極的に介入する必要があるのです。
脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものや、ミトコンドリア機能を障害するものは、デトックスした方が良いと考えられます。

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいもの

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものの代表が、水銀とカビ毒です。

アンドリュー・カトラー先生著『アマルガム イルネス』には、アマルガムが自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症や化学物質過敏症など、精神疾患の原因だと明記されています。

他にも、デール・プレデセン博士著『アルツハイマー病 真実と終焉』には、水銀とカビ毒がアルツハイマー病の3型だという話もありました。

なぜ水銀とカビ毒が脳に蓄積するかと言えば、脂溶性だからです。脂溶性で BBB(脳血液関門)を通過しやすいものが中に入り込んで、脳に溜まるという仕組みです。

ミトコンドリアを障害するもの

ミトコンドリア機能を障害するものには、フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、アルミニウムなどがあります。中でも水銀とヒ素が特に悪いです。これらがTCAサイクルや電子伝達系を阻害し、ミトコンドリア機能を低下させることがわかっています。

電子伝達系の複合体の1番(NADHが関わっている部分)の細胞の膜に硫黄があります。硫黄の SH基とS基の間に水銀が入り込み、タンパク質の構造を変化させてしまうのです。

水銀による阻害が起こっているかどうかを知る検査は、有機酸検査です。他に「ワン」という有機酸検査に似た検査もあります。

例えば有機酸検査では、29番のクエン酸と28番のアコニチン酸の値を比べます。
その仕組みは、クエン酸がアコニチン酸に変わるためにはアコニターゼという酵素が必要になりますが、水銀やヒ素などがアコニターゼの利用を阻害するします。

そのため、イソクエン酸に比べてアコニチン酸が低くなっていると、アコニターゼを水銀が阻害してると考えられるので、水銀のデトックスが必要だとわかるのです。

水銀

水銀は硫黄と親和性が非常に高いのが特徴です。
硫黄と硫黄との間に「SS結合」があり、その結合の間に水銀が入り込み、たんぱく質の構造全体を狂わせることが問題となります。

ただし、水銀と硫黄のその親和性の高さを利用し、デトックスすることも可能です。方法としては、硫黄を多く含む食事やサプリメントを摂ることで、水銀を付着させて解毒するやり方です。

ハル・ハギンズ先生著『本当に怖い歯の詰め物』には、水銀中毒でよくある症状のうち、「説明のつかない疲労感」が最も多いものと書かれています。

この疲労感とは、すなわちミトコンドリア機能障害です。イライラや鬱や痺れなどのその他の症状も、ミトコンドリア機能の低下から来ていると考えられます。

水銀による疲労感が起こる原因は、ミトコンドリア機能の低下以外にもう二つあります。
まず、ヘムの合成過程が水銀によって妨害されることによるものです。ヘムの合成が阻害されるので貧血になり、ひいては息切れの原因にもなります。

これが起きているかどうかは、尿中のポルフィリン検査でわかります。ヘモグロビンが合成される過程でポルフィリンの経路を経由するのですが、そのポルフィリンの経路を水銀や鉛やカドミウムが止めるため、水銀があるとコプロポルフィリンやプレコプロポルフィリンが増えるという仕組みです。

もう一つは、酸素飽和度が低下することによるものです。

まずヘモグロビンの構造として、1つの鉄の分子につき、4つの酸素を付けることができます。その鉄と酸素の親和性よりも、鉄と水銀の親和性の方が強いため、一度水銀が付いてしまうと離れないという性質があります。

酸素の場合、肺で付いて末梢の臓器で離すので、付いたり離れたりを繰り返すことによって酸素が循環しますが、水銀の場合、循環によって鉄と離れないため、その鉄が使い物にならなくなってしまいます。赤血球の寿命が120日であるため、その間ずっと水銀が付いた赤血球が存在するということになるのです。

赤血球に水銀が付いた状態であると、体内の酸素飽和度が低下します。そのため、体はもう少し酸素が必要だと思って造血を行いますが、ヘモグロビン自体が少ないわけではないので、結果的にヘモグロビンの数字が多くなるのが水銀中毒の人のデータの特徴です。

そのため、ヘモグロビンの数値だけでは判断できず、酸素飽和度を見る必要があります。ハル・ハギンズ先生のデータにもありますが、アマルガムを除去すると酸素飽和度が上昇することがわかっています。

根本原因とデトックス

■はじめに

「根本治療ピラミッド(上図)」において、デトックスは下から2番目に位置付けられていて、その他の構成要素からさまざまな影響を受けています。

例えば、自律神経の緊張があって、それが低血糖によるものである場合、デトックス効果は大幅に低下します。また、炎症があると、胆汁の分泌が減少したり、ミトコンドリア機能が低下したりするだけでありません。炎症を抑えようとする白血球の働きによって、活性酸素が生み出されて抗酸化力が抑制されるので、やはりデトックス効率が大幅に下がります。有機水銀の場合は、その8割が便によって排泄されるのですが、その解毒には ATP 、つまりエネルギーがたくさん必要になります。これは、エネルギーがないとデトックスを十分に行うことができないということです。

以上のような例はいずれも、デトックスをする際には、どんなデトックスサプリメントを使うかより以前に、どういうデトックス環境を整えておくかが重要であるということを意味しています。

このようなことを前提として、ここからは、以下3つの柱で話を進めます。
1つ目は「何を解毒すべきなのか?」、次に「何がどのくらいたまっているかを、どうやって知るのか?」、そして、最後が「どうやって解毒すべきなのか?」の3つです。

■解毒すべきものは何か?

ではまず、「何をデトックスすべきなのか?」ということについて。

デトックスにおいては、そのまま体内に蓄積されていると障害を起こすもの、体内に溜まってデトックスしにくいものに対して、積極的な介入が必要であるというように考えます。特にデトックスしにくいものが入り込んで溜まってしまう脳、ミトコンドリア機能を障害するものに対しては、デトックスをしたほうがよいのです。

▪脳に蓄積して障害を起こすもの…水銀・ヒ素・カビ毒

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいのは、水銀やカビ毒です。

アンドリュー・カトラー博士は、その著書『アマルガム・イルネス』で、「水銀を含むアマルガムが、自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症や化学物質過敏症、精神疾患の原因である」と指摘しています。また、デール・プレデセン博士は、『アルツハイマー病 真実と終焉』の中で、「水銀とカビ毒が、アルツハイマー病Ⅲ型を引き起こす」と記しています。

ではなぜ、水銀とカビ毒が、脳に蓄積するのでしょうか。

その理由は、これらが脂溶性だから。血流にのって狭いBBB(血液脳関門)を通過するもの・しやすいものが、脂質が6割を占める脳に入り込んで蓄積する―というわけです。

▪ミトコンドリアを障害するもの…水銀・ヒ素

では、ミトコンドリア機能を障害するものとは何でしょうか。

細胞内でエネルギー生成にかかわるTCAサイクルをとめてしまうものには、フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、アルミニウムなどがあります。中でも、特に水銀とヒ素が悪いと思います。サイクルの中のどの部分が障害されているかは、クエン酸、シスアコニチン酸、イソクエン酸といった物質の量がわかる検査によって把握することができます。

そして、水銀の影響はTCAサイクルだけではなく、電子伝達系にも及びます。電子伝達系の、特に複合体の1番、ここはNADHが関わっているところですが、ここが影響を受けます。実は、水銀は硫黄との親和性が非常に高い物質のため、下図のように本来硫黄同士の間をつなぐはずのSS結合の間に入り込んで、細胞膜のたんぱく質構造を狂わせてしまうのです。

このようにTCAサイクルも電子伝達系もとめてしまう水銀ですが、例えば有機酸検査では29番のクエン酸、28番のアコニチン酸を比べることで、アコニターゼという酵素が働いているかどうか、障害が起こっているかどうかを調べることができます。

一方で、水銀のもつ硫黄との高い親和性を利用すれば、水銀を解毒することもできますから、硫黄をたくさん含んだ食事や、硫黄を含んだサプリメントを使えばよいということなります。

上図はハル・ハギンス博士の著書『本当に怖い歯の詰め物』から抜粋したものですが、水銀中毒で最も多いのは、「説明のつかない疲労感」という症状。実は、この疲労感は、先のようなミトコンドリア機能障害からきていると考えられます。

また、「説明のつかない疲労感」が生じる原因は、他にもあります。

まず1つは、水銀がヘムの合成を妨害し、貧血を引き起こすことで、息切れを生じやすくすること。これが起こっているかどうかは、尿中ポルフィリン検査で判明します。例えば水銀や鉛、カドミウムが蓄積していると、本来いくつかのポルフィリンを経由する反応が途中で止まってしまって、コプロポルフィリンやプレコプロポルフィリンが増えていきます。

もう1つの原因は、水銀がヘモグロビンにくっついてしまって、酸素を抹消の臓器まで循環させることができなくなるということ。これは、鉄との親和性が、酸素よりも水銀のほうが高いことが原因です。そして、ヘモグロビンに一度水銀がくっついてしまうと、もうそこは使い物にならなくなってしまいますから、赤血球の寿命である120日の間ずっと水銀がくっついた赤血球ということになります。

これが問題なのは、ヘモグロビン数が変わらないのに酸素飽和度が低下するために、体はもう少し酸素が必要だと思って造血を行うことで、血液検査上では貧血とはならないこと。水銀中毒の人の場合、ヘモグロビンの数値が高いことが普通ですから、貧血かどうかは酸素飽和度を見ないとわかりません。

そして、ハル・ハギンス博士のデータによれば、アマルガムを除去をすると、酸素飽和度は上昇していきます。

何を解毒するべきなのか?

  1. 環境要因の重要性
  2. デトックスは様々な影響を受ける
  3. デトックスすべきもの
  4. 何をデトックスすべきか
  5. ミトコンドリア機能を障害するもの
  6. 水銀と硫黄の関係
  7. アマルガムとミトコンドリア
  8. 水銀と貧血

1.環境要因の重要性

まず、重要なのは環境要因なんですね。

コロナの影響で2~3カ月間、空手が休みだったので、この間久しぶりに道場に行ったんですけども、ちゃんと散歩してたらあんまり息切れしなかったんですね。

空手を再開したときに息切れしないためには、ミトコンドリア機能を上げるのが一番良いと思って、水素サプリとか色々試したんですけども、一番良かったのはやっぱり普段から走ったり歩いたりすることなんです。

昨日聞いたサプリメントの講義で、免疫を上げるためにどんなサプリがいいのか?という話でも、結局は睡眠が重要という話でした。
これは考え方がサプリから食事、食事からライフスタイル改善に段々移ってきているということですね。

それは環境要因が非常に重要だという事です。

2.デトックスは様々な影響を受ける

結局、どんなデトックスサプリや薬を使うかより、どういうデトックス環境を整えるか、という話の方が重要なんです。

それを前提として考えてください。

デトックスはこのスライドのピラミッドの位置にあるんですが、このピラミッドの図のようにデトックスは色んなものの影響を受けるんです。

例えば、低血糖があると自律神経の緊張が起こって、デトックス効率は大幅に低下する。

他には、炎症があると胆汁分泌が低下するし、ミトコンドリア機能が低下するし、炎症によって抗酸化力が抑制されるから、そうするとデトックス効率は大幅に減ります。
炎症でなぜ抗酸化力が抑制されるかというと、炎症というのは白血球が活性酸素を使ってばい菌をやつけるんです。そうすると活性酸素がいっぱい出るので、抗酸化力が落ちてしまうんですね。それによってデトックス効率が低下してしまいます。
また、有機水銀の8割は便排泄ですし、解毒にはATPが大量に必要なんです。

つまり、デトックスは様々なものの影響を受けやすいんだって事です。
だから、デトックスする前に他の環境を整える必要性があるんです。

それを前提として今回のお話をしていきます。

今回は、
「何を解毒すべきなのか?」
「何がどのくらい溜まっているのかをどうやって知るのか?」
「どうやって解毒すべきか?」
この3つをお話していきます。

3.デトックスすべきもの

何をデトックスすべきなのか?ということですけど、
脳に溜まったものはデトックスしにくいんです。なぜかというと、脂の中に入り込んで安定化してしまうのでデトックスしにくいんです。
そこは積極的に介入する必要があります。
脳に蓄積して障害を起こしやすいものと、ミトコンドリア機能を障害するものは特にデトックスしたほうがいいです。

4.何をデトックスすべきか

脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものとしては、水銀とカビ毒です。

アンドリュー・カトラー博士が執筆した『アマルガムイルネス』には、
「アマルガムが自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症、化学物質過敏症、精神疾患の原因になる」と明記されていますし、
デール・プレデセン博士の『アルツハイマー病 真実と終焉』では、「水銀とカビ毒がアルツハイマー病のⅢ型の原因だ」と書いています。

なんで水銀とカビ毒が脳に蓄積するかというと脂溶性だからです。
脂溶性でBBB(脳血液関門)を通過するので、脳内に入り込んで脂質に溜まって安定化してしまうんです。

5.ミトコンドリア機能を障害するもの

次は、ミトコンドリア機能を障害するものです。

左図はTCAサイクルが回っていくときに、それぞれなにが阻害しているか書いてあるんですけども、「フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、アルミニウム」って書いてありますね。
これらがTCAサイクルを阻害してしまうんです。
そのなかで水銀とヒ素が特に悪いと思います。

しかも、TCAサイクルだけではありません。
右上の図の電子伝達系の特に複合体の一番にも関与してきます。

複合体の一番っていう所はNADHが関わってくるところなんですけども、この細胞の膜のところにSH基(硫黄)があります。
この図はSH基とS基の間に水銀が入り込んで、タンパク質の構造を変化させてしまう。っていうことを説明しているんです。

つまり、水銀はTCAサイクルも電子伝達系も止めてしまうということなんです。

TCAサイクルが回っているかを見る検査は例えば有機酸検査でしたよね。有機酸検査で29番のクエン酸、28番のアコニチン酸を比べるんでした。
クエン酸がアコニチン酸に代わるのには、アコニターゼっていう酵素が必要なんですけども、このアコニターゼが水銀とかヒ素とかで障害されるので、例えば、イソクエン酸と比べてアコニチン酸が低くなっている。イソクエン酸の数字とアコニチン酸の数字に差がある場合には、アコニターゼを水銀が阻害していると考えて、水銀のデトックスが必要だと判断するんです。

6.水銀と硫黄の関係

水銀というのは硫黄と親和性が高いです。

硫黄と硫黄との間にSS結合というのがあるんですけども、このSS結合の間に硫黄が入り込んじゃうんです。そうすることによって、タンパク質の構造全体が狂ってしまうんです。

これが問題なわけです。

ただ、水銀は硫黄と親和性が高いから、それを逆に利用すれば、硫黄をいっぱい含んだ食事とか、硫黄を含んだサプリメントを使うと、水銀をくっつけることによって、解毒することが出来るようになります。

7.アマルガムとミトコンドリア

水銀中毒でよくある症状。

これは、ハル・ハギンス博士の執筆した『本当に怖い歯の詰め物』から取ってきているんですけども、症状の中で「説明のつかない疲労感」が一番高いんですね。

この疲労感はなぜ起こるかというと、ミトコンドリア機能障害なんです。
もちろん、イライラも、うつも、しびれもあるんですけども、一番良くある症状というのは疲労感です。

アマルガムに含まれる水銀がミトコンドリア機能の低下を引き起こし、説明のつかない疲労感が起こるんです。

8.水銀と貧血

水銀がはまり込むと疲れる原因は他にもあります。
ヘムの合成過程は水銀によって妨害されるんです。

この検査は尿中ポルフィリン検査と言います。

左図のようにヘモグロビンが合成される過程で、いくつかのポルフィリンを経由するんですけども、そのポルフィリンの経路を水銀とか鉛とかカドミウムが止めてしまうんです。

例えば、水銀が溜まってると、コプロポロフィリンの前後で反応が止まってしまいますので、コプロポロフィリンとか、プレコプロポロフィリンが増えるんです。

つまり、水銀はヘムの合成を阻害してしまうんです。そして、それは貧血を引き起こします。

また、右上図はヘモグロビンの構造なんですけど、ヘモグロビンは一つの分子につき酸素を4つくっつけることが出来るんですね。
それで鉄が酸素をくっつけるんですけど、鉄と酸素の親和性よりも鉄と水銀の親和性のほうが強いもんですから、いったんそこに水銀がくっつくとなかなか離れないんです。

酸素っていうのは離れたりくっついたりするんで、肺でくっついて抹消の臓器で離れることで酸素が循環するんですけども、ヘモグロビンに一回水銀がくっついてしまうと、もうそこは使い物にならなくなってしまいます。
赤血球の寿命が120日なので、120日の間は水銀がくっついた赤血球ってことになります。

実際にこれが起こっても別にヘモグロビン自体が少ないわけではないので、見た目上は貧血ではないんです。むしろ酸素飽和度が低下しますから、体はもう少し酸素が必要だと思って造血を行います。
造血を行う結果、ヘモグロビンの数字が多くなるというのが水銀中毒の人の普通のデータです。

だからヘモグロビンでははっきり分からなくて、実際には酸素飽和度を診ないと分からないんです。

右下図はハル・ハギンス博士のデータなんですけど、アマルガム除去をすると酸素飽和度が上昇しているのを示しています。

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