雑感
心電図アプリのこと
コロナウイルスの影響から、朝の散歩を日課にし、アップルウォッチで記録し始めました。

脈拍や運動量以外に、実は心電図も登録できる機能があるのですが、申請の都合で、日本ではデフォルトでそのアプリが使用できないため、海外登録のiCloudアカウントを取る必要があります。
具体的には、一旦初期状態に戻し、日本以外の iCloud のアカウントを取得します。その海外アカウントでログインすると心電図アプリが入るとのことですので、もしご興味ある方はお試しください。
アップルウォッチには、元々運動量や身体データを記録する機能があり、同期しているiPhoneでそのデータが見られるようになっています。
環境要因の重要性
コロナウイルスの影響で、ここ2~3ヶ月間、空手道場が休みだったため、その間に息切れしない方法をいろいろ試してみました。あらゆる手段を試しましたが、1番良かったのは継続的な運動で、走ったり歩いたりすることでした。
朝の散歩を習慣化することで、久しぶりに道場行ってもさほど息切れせずに済んだのですが、そのことから、日々の生活の中でミトコンドリア機能を上げておくことの重要性を認識したのでした。
そのためには、やはり環境が重要となってきます。
免疫を上げるためには、どんなサプリメントよりも睡眠が重要なように、サプリメントから食事、食事からライフスタイル改善と、本質に向かってきているように感じています。
デトックスについて
はじめに
どんなデトックスサプリや薬を使うかということよりも、最終的には、どういうデトックス環境を整えるかということが重要です。
というのは、デトックスはピラミッドの下から2番目に位置しており、いろいろな影響を受けることになるから。

例えば、自律神経の緊張が低血糖であるとデトックス効率が大幅に低下しますし、炎症があると胆汁分泌が低下しますし、ミトコンドリア機能も低下します。そもそも抗酸化力が抑制されるため、結局デトックス効率が大幅に低下してしまうのです。
炎症が起こると、白血球が活性酸素を使ってばい菌と戦うので、活性酸素がたくさん出て抗酸化力が落ちてしまいます。
有機水銀の8割は便排泄であったり、解毒には ATPを必要とするし、つまりはデトックスは様々なものの影響を受けやすいということになります。だからこそ、デトックスをする前に他の環境を整えるべきだという結論に至ります。
今日やる事
今日のテーマは、
何を解毒すべきなのか?
何がどのくらい溜まっているかをどうやって知るのか?
どうやって解毒すべきか?
デトックスの中でも、WhatとHowについて具体的に説明したいと思います。
何をデトックスすべきなのか?
何をデトックスすべきなのかと言えば、まずやっぱりいろんなことに障害を起こすものです。そして、デトックスしにくいものは脳に溜まります。
油の中に入り込んで安定化してるものはデトックスしにくいため、そこには積極的に介入する必要があるのです。
脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものや、ミトコンドリア機能を障害するものは、デトックスした方が良いと考えられます。
脳に蓄積して障害を引き起こしやすいもの
脳に蓄積して障害を引き起こしやすいものの代表が、水銀とカビ毒です。

アンドリュー・カトラー先生著『アマルガム イルネス』には、アマルガムが自閉症、発達障害、慢性疲労、線維筋痛症や化学物質過敏症など、精神疾患の原因だと明記されています。
他にも、デール・プレデセン博士著『アルツハイマー病 真実と終焉』には、水銀とカビ毒がアルツハイマー病の3型だという話もありました。
なぜ水銀とカビ毒が脳に蓄積するかと言えば、脂溶性だからです。脂溶性で BBB(脳血液関門)を通過しやすいものが中に入り込んで、脳に溜まるという仕組みです。
ミトコンドリアを障害するもの
ミトコンドリア機能を障害するものには、フッ素、水銀、ヒ素、アンチモン、アルミニウムなどがあります。中でも水銀とヒ素が特に悪いです。これらがTCAサイクルや電子伝達系を阻害し、ミトコンドリア機能を低下させることがわかっています。

電子伝達系の複合体の1番(NADHが関わっている部分)の細胞の膜に硫黄があります。硫黄の SH基とS基の間に水銀が入り込み、タンパク質の構造を変化させてしまうのです。
水銀による阻害が起こっているかどうかを知る検査は、有機酸検査です。他に「ワン」という有機酸検査に似た検査もあります。
例えば有機酸検査では、29番のクエン酸と28番のアコニチン酸の値を比べます。
その仕組みは、クエン酸がアコニチン酸に変わるためにはアコニターゼという酵素が必要になりますが、水銀やヒ素などがアコニターゼの利用を阻害するします。

そのため、イソクエン酸に比べてアコニチン酸が低くなっていると、アコニターゼを水銀が阻害してると考えられるので、水銀のデトックスが必要だとわかるのです。
水銀
水銀は硫黄と親和性が非常に高いのが特徴です。
硫黄と硫黄との間に「SS結合」があり、その結合の間に水銀が入り込み、たんぱく質の構造全体を狂わせることが問題となります。

ただし、水銀と硫黄のその親和性の高さを利用し、デトックスすることも可能です。方法としては、硫黄を多く含む食事やサプリメントを摂ることで、水銀を付着させて解毒するやり方です。
ハル・ハギンズ先生著『本当に怖い歯の詰め物』には、水銀中毒でよくある症状のうち、「説明のつかない疲労感」が最も多いものと書かれています。

この疲労感とは、すなわちミトコンドリア機能障害です。イライラや鬱や痺れなどのその他の症状も、ミトコンドリア機能の低下から来ていると考えられます。
水銀による疲労感が起こる原因は、ミトコンドリア機能の低下以外にもう二つあります。
まず、ヘムの合成過程が水銀によって妨害されることによるものです。ヘムの合成が阻害されるので貧血になり、ひいては息切れの原因にもなります。
これが起きているかどうかは、尿中のポルフィリン検査でわかります。ヘモグロビンが合成される過程でポルフィリンの経路を経由するのですが、そのポルフィリンの経路を水銀や鉛やカドミウムが止めるため、水銀があるとコプロポルフィリンやプレコプロポルフィリンが増えるという仕組みです。

もう一つは、酸素飽和度が低下することによるものです。
まずヘモグロビンの構造として、1つの鉄の分子につき、4つの酸素を付けることができます。その鉄と酸素の親和性よりも、鉄と水銀の親和性の方が強いため、一度水銀が付いてしまうと離れないという性質があります。
酸素の場合、肺で付いて末梢の臓器で離すので、付いたり離れたりを繰り返すことによって酸素が循環しますが、水銀の場合、循環によって鉄と離れないため、その鉄が使い物にならなくなってしまいます。赤血球の寿命が120日であるため、その間ずっと水銀が付いた赤血球が存在するということになるのです。
赤血球に水銀が付いた状態であると、体内の酸素飽和度が低下します。そのため、体はもう少し酸素が必要だと思って造血を行いますが、ヘモグロビン自体が少ないわけではないので、結果的にヘモグロビンの数字が多くなるのが水銀中毒の人のデータの特徴です。
そのため、ヘモグロビンの数値だけでは判断できず、酸素飽和度を見る必要があります。ハル・ハギンズ先生のデータにもありますが、アマルガムを除去すると酸素飽和度が上昇することがわかっています。